キッズケータイの更新時期がきたり、子供が高学年や中学生になった事で、格安SIMを提供するMVNOでスマートフォンに変えたいと考える親御さんは多いと思います。
しかし、子どもに初めて持たせるスマートフォンなら安心・安全なものを使わせたいと思って、大手キャリアから移行に悩んでいるケースもあるでしょう。
そこで、今回は子どもでも安心して利用できる格安SIMを提供しているMVNOについてご紹介します。
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子供に安心して持たせるために必要な3つの機能とは?
キッズケータイからスマートフォンに変更した際に気になるのは、キッズケータイよりも機能が豊富についているため、スマートフォンを利用する中でトラブルに巻き込まれる以下の3つの管理をしたい、というのがあります。
- 利用時間の管理
- アプリの管理
- 接続先の管理
一番トラブルとして多いのは、スマートフォンを一日中ずっと触ってLINEやYouTube、ゲームのアプリをしているだけになってしまい、勉強が疎かになってスマホ中毒の状態になってしまうことを防ぐ「利用時間の管理」。
また、様々なアプリをインストールして、高額な有料課金のサービスを利用したり、個人情報を流出させることを防ぐ「アプリの管理」。
さらに、適さない相手先に電話をかけたり、出会い系やアダルトサイトなどのWebサイトを閲覧して、詐欺サイトに騙されたりする事を防ぐ「接続先の管理」。
親御さんが安心して子供にスマートフォンを持たせるためには、これらの3つの機能が重要になってきます。
大手キャリアの現状
大手キャリアでも、現在キッズスマホを販売しているのはauのみとなっていて、各社以下のような対応をしています。
NTTドコモの場合
大手キャリアのNTTドコモではスマートフォン for ジュニア2 SH-03F、スマートフォンfor ジュニア SH-05Eという子供向けスマートフォンを販売していましたが、現在では既に販売はされておらず、シニア兼用のらくらくスマートフォンが子供向けのスマホという位置付けになってしまっています。
そのため、子供向けの機能としてはスマートフォンに月額使用料無料で利用できる制限あんしんフィルターfor docomoを入れて管理をする形になっていますが、iOSとAndroidで機能が異なっています。
あんしんフィルターfor docomo(Android版)
Android版のあんしんフィルターfor docomoには、以下の機能があります。
- アプリ利用制限:子供に適さないアプリの利用を制限
- ウェブアクセス制限:子供に適さないサイトへのアクセスを制限
- アプリインストール制限:新規アプリのインストールを制限
- 端末設定変更の制限:子供が設定を変更することを制限
- 通話発着信制限:適さない相手先に電話をかけることを制限
- Wi-Fi接続制限:フィルタリングの効かないWi-Fi経由でのインターネットアクセスを制限
- お知らせメール機能:一定期間「あんしんフィルター」の利用がない場合に連絡通知する機能
- 歩きスマホ防止:歩きスマホ時に警告画面を表示
あんしんフィルターfor docomo(iOS/iPhone版)
一方、iOS/iPhone版のあんしんフィルターfor docomoは、以下の2機能のみとなっています。
- ウェブアクセス制限:子供に適さないサイトへのアクセスを制限
- お知らせメール機能:一定期間「あんしんフィルター」の利用がない場合に連絡通知する機能
利用時間の制限はOS毎の機能で行う
あんしんフィルターfor docomo(Android版)の場合、利用時間の制限はできませんので、Googleが提供している「Google ファミリー リンク」で行う事になります。
iOS/iPhone版のあんしんフィルターfor docomoは、機能が少ないためiPhoneに最初からある「ペアレンタルコントロール」という機能で設定を行う事になります。
位置情報検索は「イマドコサーチ」を使う
また、位置情報検索は、月額使用料200円で検索料が1回あたり5円かかる「イマドコサーチ」に別途申込して利用する形になります。
auの場合
現在、キッズスマホを発売している大手キャリアは、auだけとなっており、miraie f(ミライエ フォルテ)というスマートフォンが用意されています。
miraie f(ミライエ フォルテ)の機能
miraie f(ミライエ フォルテ)の機能としては、一部有料なものはありますがキッズスマホとして必要なものが網羅されており、利用時間の管理も標準で用意されています。
- フィルタリング:子供に適さないアプリとサイトへのアクセスを制限し、Wi-Fi通信時もフィルタリング
- フィルタリングレベル設定:初期設定時または保護者メニューから学齢を選んで設定
- アプリ使用制限:アプリごとに使用の制限/許可
- 利用時間制限:端末の利用時間を設定
- あんしん文字入力:使ってほしくない言葉が入力された場合に警告
- カメラ機能付き防犯ブザー:防犯ブザー機能、位置情報とカメラで自動撮影した周辺写真の送信
- 通報サービス(無料):防犯ブザーを鳴らすと自動的にココセコムオペレーションセンターに通報
- 現場急行サービス(有料):セコムから緊急対処員が急行
位置情報検索は「安心ナビ」を使う
位置情報検索は、月額使用料300円かかる「安心ナビ」に別途申込して利用する形になります。
SoftBank(ソフトバンク)の場合
SoftBank(ソフトバンク)の場合には、「ジュニアスマホ」というページはありますが、キッズスマホの提供は行なっていません。
普通のスマートフォンに「あんしんフィルター(旧”スマホ安心サービス”)」というフィルタリングアプリでのサービスを導入しているだけです。
あんしんフィルター(旧”スマホ安心サービス”)の機能
「あんしんフィルター(旧”スマホ安心サービス”)」の機能としては以下のものがあり、位置情報、利用時間の制限一部制限はありますが含まれています。
- フィルタリング:不適切なサイトや有害アプリケーションへのアクセスを制限(iPhone、iPadの場合にはアプリケーション利用の許可不可)
- フィルタリングレベル設定:年齢や知識・判断力にあわせて4種類の強度で設定
- 利用時間の管理:端末の利用時間を設定(iPhone、iPad の場合はインターネットブラウザのみ)
- 位置情報の確認:Androidのみ。iPhone、iPad の場合はご利用不可
iPhoneでの利用時間の制限は別で設定が必要
「あんしんフィルター(旧”スマホ安心サービス”)」の場合、iPhoneでの管理があまりできませんので、iPhoneに最初からある「ペアレンタルコントロール」という機能で設定を行う事になります。
位置情報検索は「位置ナビ」を使う
位置情報検索は月額使用料200円かかり検索をする度に5円かかる「位置ナビ」に別途申込して利用する形になります。
このようにau以外の大手キャリアでは、アプリや別サービスでキッズスマホの機能を提供しているのが現状となります。
格安SIMを提供するMVNOの状況
では、格安SIMを提供するMVNOにおいてはどうでしょうか?
格安SIMを提供するMVNOでもは、子どもをトラブルから守ってくれるオプションをつけることができるサービスを提供している会社もありますので、そのようなMVNOの格安SIMを利用することで、安い月額料金で安心してスマホを子どもに持たせることができますし、無料のアプリや有料のアプリを利用することで、キッズスマホに必要な3つの機能をカバーすることができます
多くある格安SIMを提供するMVNOの会社の中でも、キッズスマホに必要な機能を提供している会社をご紹介します。
楽天モバイル
楽天モバイルは、楽天市場や楽天トラベルなどで有名な楽天株式会社が運営しているMVNOです。
楽天の会員なら楽天モバイルを利用することで、楽天スーパーポイントが貯まるなど、楽天のサービスとの連携にメリットがあります。
特徴
楽天モバイルは、以下の7つの特徴があります。
- 「楽天でんわ」で10分かけ放題
- 楽天スーパーポイントが使えて貯まる
- 全国にリアル店舗の「楽天モバイルショップ」でサポートが受けられる
- 大容量高速通信プランがある
- NTTドコモ回線とau回線から選べる
- 通話回線と050のIP電話、データSIMから選べる「組み合わせプラン」
- 18歳未満の場合は「i-フィルター for マルチデバイス」の契約が必須
この中で、「i-フィルター for マルチデバイス」が用意されていることで、キッズスマホとして利用するの便利な格安SIMを提供するMVNOとなっています。
「i-フィルター for マルチデバイス」は、月額300円(税別)でアプリとして提供されるWebフィルタリングサービスです。
また、利用時間の制限やAndroid端末の場合には、アプリ内で課金するアプリの起動時に通知を送ったり、位置情報履歴を表示することができます。
つまり、1.利用時間の管理、2.アプリの管理、3.接続先の管理のうち、Androidの場合には1,2,3の機能が提供されており、iOSについては3のみが提供されていますので、1についてはiOSの機能で制限ができますが、2については対応ができない事になります。
LINEモバイル
LINEモバイルとは、LINEのサービスを提供しているLINEモバイル株式会社が運営しているMVNOです。
そのため、LINEとの連携に一番の特徴があります。
特徴
LINEモバイルは以下の6つの特徴があります。
- 月額500円から利用開始できる
- LINEや主要SNSのデータ通信は課金されない
- データ通信量を家族・友だちとシェアできる
- NTTドコモ回線とau回線から選べる
- LINEアプリの年齢認証・ID検索に対応
- 「i-フィルター for マルチデバイス」の提供
この中で、楽天モバイルと同様に「i-フィルター for マルチデバイス」が用意されていることで、キッズスマホとして利用するの便利な格安SIMを提供するMVNOとなっています。
ただし、LINEモバイルは、他社とは異なり「i-フィルター for マルチデバイス」を無料で提供しています。
つまり、