NTTドコモ、au、SoftBankといった大手携帯キャリアから格安SIMに移行する際に、電話番号をそのまま持っていけるようにするのが携帯電話番号ポータビリティー(MNP)です。
英語で書くと、Mobile Number Portability、つまり携帯電話の番号を持ち運べるようにする仕組みで、「090」や「080」から始まる電話番号を簡単に移動できます。
携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を使うと、現在利用している携帯キャリアから別の携帯キャリアへ番号を移せます。
これが始まるまでは、たとえばNTTドコモを使っていた人がauやSoftBankに変更する、というように携帯キャリアを変えると毎回電話番号が変わってしまい、携帯キャリアの変更をする事は大変面倒な作業でした。
スポンサードサーチ
音声通話回線ならMVNOでも携帯電話番号ポータビリティー(MNP)が可能
070・080・090から始まる電話番号で、通話が可能な音声通話がセットになったサービスでは、現在利用している携帯番号をそのままで携帯電話番号ポータビリティー(MNP)で格安SIMを提供しているMVNOの会社に移行が出来ます。
ただし、データ通信専用SIMやSMS対応のSIMでは携帯電話番号ポータビリティー(MNP)での乗り換えはできませんのでご注意ください。
携帯電話番号ポータビリティー(MNP)の注意点
事務手数料がかかる
通常、携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を行うには「MNP転出手数料」がかかり、携帯キャリアによっても異なりますが、2000〜3000円程度が必要です。
NTTドコモの場合
- 長期契約がされている場合、更新期間以外には契約解除料
- 契約事務手数料:3,000円
- 携帯電話機などの残金
auの場合
- 長期契約がされている場合、更新期間以外には契約解除料
- MNP転出手数料:3,000円
- 携帯電話機などの残金
SoftBankの場合
- 長期契約がされている場合、更新期間以外には契約解除料
- MNP転出手数料:3,000円
- 携帯電話機などの残金
※詳細は各キャリアのWebサイトをご覧ください。
「MNP予約番号」には有効期限がある
携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を行う際、現在使っている携帯キャリアに「MNP予約番号」を発行してもらう必要がありますが、例えばNTTドコモ、au、SoftBankの場合は予約当日を含めて15日以内に手続きを完了しなければなりません。
また、申し込み先の格安SIM(MVNO)によっては、有効期限が10日から12日以上残っているものに限り、申し込み受付が可能なところもあり、有効期限が残り少なくなっている場合は受付ができないことも多いので、あまり早めに「MNP予約番号」を取得しないようにしましょう。
ただし、「MNP予約番号」の有効期限が切れてしまっても、使っているスマートフォンはそのまま利用でき、追加の手数料も発生しませんので、手続きができるようになった段階で再度「MNP予約番号」の発行を携帯キャリアに依頼すれば問題ありません。
電話が使えない期間が発生しないか確認する
現在使っている携帯キャリアに「MNP予約番号」を発行してもらってから、新たに別の格安SIMを提供しているMVNOの会社に申し込みをする事で引き続き今の番号が使えるのが携帯電話番号ポータビリティー(MNP)のメリットですが、以前は新たな格安SIMを提供しているMVNOの会社への申し込みをインターネットなどを使って行なったら、手続きが終わってからSIMカードが届くまでの間に回線切り替えが行われてしまい、使えない期間が発生してしまうケースがありました。
ただし、現在はインターネットで申し込む場合でも、申込者が任意のタイミングで回線切替申込のできる格安SIMを提供しているMVNOの会社のサービスがいくつも提供されていますし、店頭受付を行なっている場合には即日発行に対応しているサービスもありますので、電話が使えない「不通期間」がでない格安SIMを提供しているMVNOの会社を選ぶのがオススメです。
申し込みはWebサイトか店頭で行う
移行する先の格安SIMを提供しているMVNOの会社を決めたら、現在使っている携帯キャリアに「MNP予約番号」を発行してもらい、Webサイトか店頭で携帯電話番号ポータビリティー(MNP)の申し込みを行います。
店頭の場合は、即日発行であればその場でSIMを発行してもらえますが、格安SIMを提供しているMVNOの会社によっては手続きのみでSIMカードは後日郵送のケースもありますし、Webサイトから申し込む場合はSIMカードが郵送で届きますので、数日から1週間程度の期間を見ておく必要があります。
ユーザーが自分で回線切り替えが可能な格安SIMを提供しているMVNOのサービス
OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEは、らくらくナンバーポータビリティ」というサービスを行なっており、Webサイトから申し込んだ後に郵送でSIMカードが自宅に届きますので、そこから開通手続きを行うようになっています。
実際の開通にあたっては、申し込み受付時間によっては、翌日開通になったりするケースがありますので、以下の注意点をご確認ください。
- 9:00~20:59にお申し込みが完了した場合:お申し込み後すぐに開通
- 上記以外の時間にお申し込みが完了した場合:翌9:00を目途に開通
mineo(マイネオ)
UQ mobile(UQモバイル)
自分で開通作業ができる格安SIM(MVNO)を選び、余裕を持って切り替えましょう
見てきたように、携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を行う際には、自分で開通作業ができる格安SIMを提供しているMVNOの会社を選ぶか、店頭での即日発送ができる格安SIMを提供しているMVNOの会社を選び、「MNP予約番号」を発行についてはなるべく手続きができる直前に行うのが望ましいです。
携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を行う際には、余裕を持って行いましょう。