格安SIMを提供しているMVNOのサービスにすると、毎月のスマホ代が安くなるという非常に大きなメリットを得られますが、格安SIM(MVNO)にもデメリットがいくつかあります。
一つには、「サポート体制」や「一部のスマホがキャリアでしか買えない」「キャリアメールが使えなくなる」などのサービス面でのものと、もう一つが通信速度です。
実際、格安SIMを提供しているMVNOには回線速度が低下しやすい時間帯があります。
それは、午前7~9時の通勤・通学の時間帯、午後0時~2時のお昼休みの時間帯、午後5~7時の退社や下校時間、そして午後9時~11時の帰宅後の時間帯。
この時間帯は、利用者が集中するために格安SIM(MVNO)の通信速度が落ちる可能性がありますが、LINEやTwitterなどのSNSを使う程度なら問題はなく、動画閲覧やアプリのダウンロードなどの大きなデータをダウンロードする際に影響が出てきます。
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OCN モバイル ONEとNTTドコモの比較
実際に、OCN モバイル ONEと大手通信キャリアのNTTドコモでスピードの計測をしてみました。
計測には、NTTドコモはiPhone 8 Plus、OCN モバイル ONEはASUS ZenPad 3 8.0 Z581KL-BK32S4 SIMフリーで行なっています。
午前7~9時の通勤・通学の時間帯
OCN モバイル ONE
下りが0.82Mbps、上りが9.10Mbps。
NTTドコモ
下りが96.49Mbps、上りが8.99Mbps。
午後0時~2時のお昼休みの時間帯
OCN モバイル ONE
下りが0.40Mbps、上りが8.65Mbps。
NTTドコモ
下りが22.86Mbps、上りが11.89Mbps。
午後5~7時の退社や下校の時間帯
OCN モバイル ONE
下りが0.63Mbps、上りが8.34Mbps。
NTTドコモ
下りが35.32Mbps、上りが21.80Mbps。
午後9時~11時の帰宅後の時間帯
OCN モバイル ONE
下りが0.55Mbps、上りが9.46Mbps。
NTTドコモ
下りが31.35Mbps、上りが31.92Mbps。
ちなみに、上記の時間帯を外した場合のスピードは以下の通り。
午後3時台
OCN モバイル ONE
下りが35.31.40Mbps、上りが9.07Mbps。
NTTドコモ
下りが25.09Mbps、上りが23.64Mbps。
このように、dcoomoは上りも下りも常に安定してスピードが出ますが、OCN モバイル ONEの方がNTTドコモよりも早いケースもあります。
格安SIMを提供しているMVNOの会社によっても異なる
OCN モバイル ONEでのテスト結果を掲載していますが、どこの格安SIMを提供しているMVNOの会社でも混雑時間は変わらず、速度低下が発生するのは確かです。
しかし、OCN モバイル ONEの場合、特徴に書いたように「7.無料で公衆Wi-Fiスポットが利用できる」ため、動画などの大容量のコンテンツを閲覧しなければ、そんなにストレスを感じる事はありません。
そのため、格安SIMを提供しているMVNOの会社に変える事で得られるコストメリットに対し、混雑時間帯の通信速度低下は、SNSやWebをメインに使う方にとっては、影響を与えるほどではないと思います。