NTTコミュニケーションズは、格安SIMを提供するMVNOのOCN モバイル ONEにおいて「フルMVNO基盤」を活用したSIMカードの提供を2020年8月27日より開始すると発表しました。
スポンサードサーチ
フルMVNO基盤とは?
フルMVNOは、携帯電話通信のコアとなるネットワークの一部を、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクといったMNO(Mobile Network Operator)の設備を利用せずに、自ら運用してサービス提供を行うMVNOです。
特に加入者管理機能(HLR/HSS)を自ら運用し、国際的な移動体通信における識別子であるMNC・IMSIを保有する独立した通信事業者となります。
加入者管理機能(HLR/HSS)は、SIM回線を管理するデータベースと言ってもいいものです。
これにより、従来のMVNOのSIMカードはMNOが発行したSIMカードを提供していましたが、フルMVNOは独自にSIMカードを発行できます。
フルMVNOに対し、従来のMVNOはライトMVNOとも呼ばれます。
フルMVNOとしてはIIJ、さくらインターネット、ソラコムがすでにサービスを開始しています。
フルMVNO化のメリットとしては、さまざまな形式のSIMカードに対応できることで、eSIMのようなSIMカードをスマートフォンに挿入する必要がなく、ウェブサイトから契約するだけで使えるようになるデジタル的なSIMも利用できます。
対象のSIMと適用開始日
OCN モバイル ONEが対象とするSIMタイプは、データ通信専用SIMで、適用開始日は、2020年8月27日(木) 11時からの予定となっています。