スマートフォンの月々の料金を大幅に安く出来るという、格安SIMですがMVNOという言葉も良く聞かれます。
これらの意味について、改めてご説明しましょう。
スポンサードサーチ
MVNOとは?
まずMVNOは、「Mobile Virtual Network Operator」の略称で、日本語では「仮想移動体通信事業者」と呼ばれています。
これらの会社は、NTTドコモ、au、SoftBankなどの大手携帯キャリアから無線通信回線を借り受けて、音声通話やインターネットのサービスを提供する格安SIMのサービスを提供している企業のことです。
MVNOの企業は、無線通信回線を自社で持っておらず、NTTドコモやAuといった他社のインターネット・通話の回線を借りてサービスを提供しています。
日本では2001年に初めてのMVNOがb-mobile(日本通信)が旧DDIポケットのPHSのインフラを借りる形でスタートしました。
今では数多くのMVNOがありますが、例えばOCN モバイル ONEの場合は、NTTコミュニケーションズがMVNOとなってNTTドコモから回線を借りて提供しています。
格安SIMとは?
スマートフォンの中には、SIMカードと呼ばれるカードが入っています。
写真のように、microSIMカードはMicro SDカードよりも少し大きいぐらい。
このSIMカードには、それぞれ電話番号などの固有のID番号が記録されていて、これによりどこの誰がアクセスしてきているかを明確になりますので、電話やインターネットが利用できるようになっています。
スマートフォンの中SIMカードを取り出す際は、取り出しピンやクリップを使いスマホの側面の小さな穴にピンを差し込みます。
すると、カードスロットが開きますので、SIMカードを取り出せます。
スマートフォンやタブレットの機種によっては、ピンなしで引き出せたり、背面のカバーを外せばSIMカードを取り出せるようになっているものもあります。
SIMカードは大きさは3種類
SIMカードの大きさは、3種類あります。
一番大きなサイズが標準SIM、中くらいの大きさのmicroSIM、一番小さいnanoSIMになります。
スマートフォンに使われるSIMカードは、microSIMまたはnanoSIMが一般的なサイズになり、タブレットではマイクロSIMが良く使われています。
標準SIMは、現在では基本的にスマートフォンやタブレットには使われていません。
au系のマルチSIM
au系の回線では、VoLTE非対応SIMとマルチSIMの2種類が提供されています。
マルチSIMは、1枚のSIMカードでnanoSIM、microSIM、通常SIMのどのSIMスロットにも対応するSIMカードで、簡単に手で切り抜くことができます。
マルチSIMは、LTE網を利用する高音質通話規格の「VoLTE」をサポートするSIMで、逆に言えばau系のVoLTE対応SIMしか用意されておらず、基本的にau系のVoLTE対応の機種でないと利用することができません。
またここで、注意が必要なのはau系のVoLTE対応の機種と限定しているように、NTTドコモ系のVoLTE対応の機種では使えないので注意が必要です。
MVNOが提供する回線の種類
MVNOは、借りる通信回線によってドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つにわかれます。
大半のMVNOは、ドコモ系の通信回線を使った格安SIMを提供しています。
また一部のMVNOは、au系の格安SIMやソフトバンク系の格安SIMだけ提供していたり、ドコモ系とau系の2つの格安SIMを提供していたり、ドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つの格安SIMを提供してマルチキャリアと称しているところもあります。
これらの大きな違いは、格安SIMで使える通信回線の種類によって、使えるスマホが異なることです。
詳細は、マルチキャリアのメリット・デメリットをご覧ください。
VoLTE対応の有無
VoLTEとは、LTE網を利用する高音質通話規格の事で、これに対応すると音声通話の音質が良くなります。
NTTドコモ、au、SoftBankの大手キャリアはVoLTEに対応していますが、格安SIMではau系のSIMカードだけがVoLTEに対応しています。
もちろん、先程のマルチSIMで書いたようにVoLTEに対応していないSIMカードを選ぶこともできます。