毎月のスマホ代が下がると人気の格安SIMを提供するMVNOですが、認知度の拡大とともに格安SIMを提供するMVNOはあまりに増えて、その多くの選択肢の中から選ぶのは一苦労です。
そこで、格安SIMを提供するMVNOを選ぶポイントをご紹介します。
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SIMって何?
格安SIMについて知る前に、SIMカードについてまず見てみましょう。
SIMカード(Subscriber Identity Module Card)とは、iPhoneやAndroidスマートフォンやモバイルルーター等に入れて使うICカードです。
このSIMカードには、スマホ所有者の契約情報や使用する電話番号などが記録されています。
そのため、SIMカードが入っていないとiPhoneやAndroidスマートフォンで通話やデータ通信(Webサイト閲覧、通信を行うアプリの起動等)が一切できません。
SIMカードは3種類
利用するスマホによって、SIMカードのサイズは3種類あります。
現在使っているNTTドコモやAu、SoftBankといった大手通信キャリアのスマートフォンをそのまま格安SIMでも利用する場合には、そのスマートフォンで使えるSIMカードを選択する必要があります。
また、新たにSIMフリーのスマートフォンやタブレットを別で購入する場合には、その端末にあったSIMが必要になります。
ちなみに、2020年8月現在では「nanoSIM」と呼ばれる小さなICカードが主流んとなっており、最新のiPhoneシリーズはこのサイズのSIMカードを利用しています。
格安SIMに乗り換える際、このSIMカードを間違えてしまうと申し込みし直しとなり、余計なお金を支払うことになってしまうので注意が必要です。
ただし、最近は「マルチSIM」や「マルチサイズSIM」、「マルチカットSIM」と呼ばれる、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3サイズに対応しており、自分で好きなサイズに切り取れるSIMカードを提供しているMVNOもあります。
マルチSIMの場合には、SIMカードの台紙から、スマホのカードスロットに合ったサイズに切り離します。
SIMカードのサイズは大きい順に
標準SIM > micro SIM > nano SIM
となっています。
切り取るサイズを間違えても、大きいサイズから小さいサイズへの変更は可能ですが、小さく切り取ってしまった場合に元に戻すのは難しいので、SIMカードの再発行をしてもらう方がいいと思います。
端末にあったSIMカードを調べる方法
SIMカードを間違って購入しない為に、OCN モバイル ONEを例に動作確認済み端末一覧を見てみます。
画像の赤で囲った点線内に、各端末のSIMカードが記載されており、iPhone SE A2296に入れるSIMカードはnanoSIMになっています。
このように利用する端末のSIMカードをチェックしてから申し込みましょう。
格安SIMを提供するMVNOの選び方のポイント
格安SIMを提供するMVNOのサービスを選ぶ前に、まず以下の点を事前に検討する必要があります。
- 端末とのセット購入かSIM単体で購入するのか
- 回線はNTTドコモかAu、SoftBank、楽天モバイルのどこにするか
- SIMのサイズは何にするか
端末とのセット購入かSIM単体か
NTTドコモやAu、SoftBankといった大手通信キャリアと同じように、スマートフォン本体とSIMのセット購入が格安SIMを提供するMVNOにも用意されており、購入したらすぐに使えるのは大変便利です。
以前、端末の料金は本体価格をただ単に分割払いをしているだけで安くはなかったため、端末は安価なお店で購入して回線契約を自分好みのサービスを選ぶ方が良かったのですが、今では状況が変わっています。
特に、格安SIMを提供するMVNOの一つであるOCN モバイル ONEは、キャンペーン時には頻繁に端末と回線をセットにすることで、端末価格を大幅に下げて提供しています。
そのため、新規に端末を購入する場合には、キャンペーン時のスマホセットを狙うのもアリです。
回線はNTTドコモかAu、SoftBank、楽天モバイルのどこにするか
今使っている回線が、NTTドコモやAu、SoftBankといった大手通信キャリアの場合、回線契約を解約するか、同じ電話番号をそのまま使える携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を行う必要があります。
以前は2年縛りの制限があったので、解約や携帯電話番号ポータビリティー(MNP)するタイミングによっては、1万円程度の費用がかかっていましたが、分割払いでもSIMロックの即時解除が義務化となったこともあり、今では端末を分割で支払っている場合には注意が必要ですが、かなり移行がしやすくなりました。
また、現在使っているNTTドコモやAu、SoftBankといった大手通信キャリアのスマートフォンをそのまま格安SIMを提供するMVNOでも利用するなら、対応するサービスを選択する必要もあります。
NTTドコモは、多くの格安SIMサービスが対応しておりますが、auはmineoやIIJmioなどいくつかのサービスしか選べず、SoftBankについてはU-mobileのみとなります。
さらに、楽天モバイルが新たな携帯電話会社として参入したことで、選択肢に楽天モバイルも追加されました。
ただし、楽天モバイルは利用できる端末に制限がかなりありますので、乗り換え時には注意が必要です。
このように、現状使っているスマートフォン、利用したい回線による制限がある点を理解してサービスを選ぶ必要があります。
サービスの選び方
端末、回線、SIMカードが決まれば、いよいよサービスの選択です。
サービスについては、大きく分けて以下の3つのポイントで選びます。
- 音声通話プランかデータ専用プラン
- 月々の料金とデータ通信量(GB)
- 通信速度
音声通話プランかデータ専用プランを選ぶ
まず最初に、音声通話プランかデータ通信専用プランかを選択します。
音声通話プランを選ぶかどうかは、スマートフォンでの通話を利用するかしないかです。
NTTドコモやAu、SoftBankといった通信キャリアの場合、通話とデータ通信のセットとなっていますが、格安SIMを提供するMVNOの場合には音声通話なしのデータ専用プランがあるのです。
NTTドコモやAu、SoftBankといった通信キャリアから乗り換えで利用する場合で、引き続きスマートフォンの通話を利用する場合には、音声通話プランを、2台目のスマートフォンやタブレットでの使用、あるいは節約のために通話をアプリで利用するといった場合には、データ通信専用プランを選択する事もできます。
また、これらの大きな違いとしては、データ通信専用プランには基本的に最低利用期間が設けられていませんので、途中で辞めたい場合にもあまりコストをかけずに解約する事ができます。