総務省が2019年11月22日に、「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」の改正案を発表し、分割払いでもSIMロックの即時解除が義務化されました。
改正前でも、一括で端末を購入した場合には、即時にSIMロックを解除できましたが、端末を分割払いで購入した場合、代金の未払いを防ぐために100日間はSIMロックが掛けられていました。
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原則即時ロック解除が可能に
ガイドラインの改正により、原則即時ロック解除が可能に。
① 事業者は、原則として自らが販売する全ての端末について、利用者(端末を事業者から購入した者であって当該事業者と役務契約を締結していたもの
移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン(PDF)
のうち既に当該役務契約を解除したもの、端末を事業者から購入した者であって当該事業者と役務契約を締結していなかったもの及び事業者の販売した端末を当該事業者以外の者から入手した者を含む。以下同じ。)からのSIMロック解除の請求に応じるものとする。
これにより、改正後は分割払いで購入した場合でも、クレジットカードや口座振替などで分割代金を支払わないリスクが低いことを確認できた場合は、即時にロック解除可能になります。
ただし、分割払いの代金を支払わないリスクがある場合、端末の詐取を目的としている場合などについては、必要最低限の期間についてSIMロックを掛けることは認められます。
また、新しいガイドラインが適用されるのは他キャリアのユーザーが購入した場合のみで、自キャリアの契約者が分割払い(割賦)で購入する場合については「準備期間が必要なため」(総務省)、即時解除は2020年4月6日から受け付けとなります。